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selftapeとは?

2026年8月10日 · 6分で読める

Elias Munk
Elias Munk· 14年の演技キャリア

メールが届くのは午後4時。sides添付、役名、締め切りは明日。本文のどこかに「selftapeを提出してください」という一文。誰も説明してくれない。関わっている全員が、もう知っている前提で動いているから。

この世界に入ったばかりでも、自分の国ではまだ一般的じゃなくても、ここで基本のところを説明しておく。

selftapeとは何か

selftapeとは、自分で撮影して送るオーディションのことだ。それが全て。キャスティングオフィスに行って人前で読む代わりに、家にカメラをセットして、シーンを録画し、締め切り前にファイルをアップロードする。

以前は、遠方に住む役者のための代替手段だった。今ではそれが基本だ。映画やTVの仕事の多くで、一次オーディションはselftapeで行われ、最後の数人まで絞られるまでキャスティングディレクターに会うことすらない。

利点は本物だ。自分のペースで撮れるし、今いる街がどこであっても関係なく、どのテイクを送るか自分で選べる。欠点も本物だ。役者であり、相手役の手配役であり、カメラマンであり、照明係であり、編集者でもある。5つの仕事を兼任していて、そのうち訓練を受けてきたのはひとつだけだ。

中身は何か

たいていのテープは、同じ3つのパーツでできている。

スレート。 名前、場合によって身長、所属事務所、読んでいる役名。指示に「最後に」とない限り、冒頭に置く。短く、レンズを見る。テープの中で、自分自身としてキャスティングに話しかける唯一の瞬間だ。スレートについてはselftapeのスレートの撮り方にもっと詳しく書いた。意外なほど多くのテープが、ここでつまずいて始まるから。

シーン。 渡されたsidesを、カメラの外にいる相手役と演じる。視線はレンズのすぐ横、レンズの中でもなく、部屋の反対側でもない。

ファイル。 名前と役名がわかるファイル名で、指示にあったフォーマットで。MP4で100MB以下と言われたら、それは提案じゃない。

それだけだ。タイトルも、音楽も、フェードアウトも、ベストアングル集のモンタージュもいらない。

対面オーディションとどう違うか

対面なら、キャスティングディレクターがすぐそこにいる。演技を調整させ、新しい方向性を出し、あなたがノートをどう受け取るかを見ている。彼らがあなたについて知ることの半分は、シーンそのものとは関係がない。

テープには、そのどれもない。彼らの手元に来るのは、あなたの顔が映った長方形と、あなたがどう演じることにしたか、それだけだ。だから目指すべきことも変わる。柔軟に対応できることを見せる必要はない。ひとつの具体的な選択に踏み切って、それをはっきり見せることを目指す。

送ったテイクがそのテイクになる、ということでもある。「もう一回いいですか」はない。自分の根気が続く限り何度でも挑戦できて、そこから選ぶ。

キャスティングが求めるもの、求めないもの

求めるのは、クリアな音声、無地の背景、ミディアムクローズアップ、そして自分のセリフだけでなくシーン全体を理解して読んでいる役者だ。ブレークダウンの指示、テイク数やどの選択をするかも含めて、正確に従うことを求める。

制作クオリティは求めていない。ここが、頑張りすぎる役者がつまずくところだ。映画的な照明、2台目のカメラアングル、本物の駐車場でのロケ撮影。そのすべてが、何かを埋め合わせようとしているように読める。キャスティングディレクターは、これを何年も繰り返し公の場で言ってきた。無地の壁と良い音声は、いつだって短編映画に勝つ。何が効いて何が効かないか、もっと詳しく知りたければキャスティングディレクターがselftapeで実際に見ているものにまとめた。

完璧に台本から離れていることも求めていない。sidesが今朝届いたなら、それは向こうも分かっている。台本に縛られず相手役をちゃんと見られる状態でいることのほうが、一字一句正確に覚えていることよりずっと大事だ。

一番の難所は相手役

ここまでの話は、スマホと窓と無地の壁があれば解決できる。テープを実際に壊すのは、相手役だ。

部屋にもうひとつの声が必要だ。本物のキューを、シーンが求めるペースで、テイクを重ねるたびに何度でもくれる声。でも大抵の役者の手元にあるのは、20分前に頼み込んだルームメイトが、買い物リストを読むような声で父親の死の際のセリフを読んでいる状況。あるいは、締め切り前夜の夜11時、誰もいない状況だ。

まさにこの問題のために、blablablaを作った。他の登場人物のセリフを全部、それぞれ違う声で読み上げ、そのあとは必要なだけ静かに待つ。だから自分のペースでシーンを回せるし、誰かに借りを作ることなく好きなだけテイクを撮れる。sidesの取り込みは、キャスティングから届いたものをそのまま放り込むだけでいい。PDFでも、Wordファイルでも、Final Draftの書き出しでも、印刷した台本の写真でも。始める前に取り込みが読み間違えた箇所を直すこともできる。相手役の問題を解決する方法はほかにもあって、その全体像はリーダーなしでselftapeする方法にまとめた。

大事なのは、どの方法を選ぶかじゃない。大事なのは、何も返してくれない相手役が演技を平坦にしてしまうこと、そしてキャスティングはその平坦さを、あなた自身の実力だと読み取ってしまうことだ。

どのくらい時間がかかるか

最初の1本は一晩かかる。セットアップをゼロから作り上げないといけないからだ。2本目以降は、シーンを仕上げる時間プラス20分ほどで済む。

壁、窓、三脚の高さを一度見つけてしまえば、そのどれもがもう判断すべきことじゃなくなる。セットアップは体が覚えていて、時間は本来あるべき場所、つまり演技に戻ってくる。そこに一番早くたどり着く方法は、selftapeチェックリストを何度か通しでやってみることだ。

これは早めに知っておく価値がある。selftapeの技術的な部分は、一度払えばいい固定費だ。selftapeが嫌いな役者は、たいてい毎回その代金をまだ払い続けている。

テープだけでなく、一人稽古全体を含めたもっと広い話が読みたければ、ひとりで稽古する完全ガイドにある。

さあ、自分の壁を見つけに行こう。

よくある質問

Elias Munk

Elias Munk デンマークの俳優、 blablablaの作者。14年のキャリア。稽古が俳優の難しい部分であるべきではないからblablablaを作りました。難しいのは演技のはずです。

blablablaが相手役のセリフを読み上げ、あなたの番を待ちます。

プレミアムボイスで2シーン無料。登録不要。

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