LineLearner vs blablabla: 暗記ツールか、稽古相手か
2026年4月21日 · 3分で読める
LineLearnerは初代iPadが発売されるより前からあるアプリです。イギリス製で、作りはシンプル。10年以上使い続けているベテラン役者も、僕の周りに何人もいます。この業界に長くいれば、一度くらいは開いたことがあるはずです。
LineLearnerとblablablaのどちらを選ぶか迷っているなら、まず知っておくべきことがあります。この2つは、稽古という同じプロセスの、違う部分を担うツールだということです。
LineLearnerは暗記ツール
LineLearnerの基本的な流れはこうです。シーンのセリフを全部録音する。するとアプリが自分のセリフだけをミュートしてクイズを出す。相手のセリフが流れてきて、自分の番でアプリが止まる。そこで声に出して言ってみて、自己採点する。シーン相手というより、フラッシュカードに近いツールです。それは狙い通りの設計で、このアプリが本来やるべきことをきちんとこなしています。
詰まっているのがセリフの暗記そのものなら、LineLearnerは十分な答えになります。一度録音して、同じシーンを何度も繰り返す。それでセリフが頭に入っていきます。
blablablaは稽古ツール
blablablaは、違う詰まりどころのために作られています。多くの現役の役者にとって、暗記そのものは簡単な部分です。難しいのは、相手の声がトーンとタイミングと間合いを持って返ってくる状態でシーンを走らせること。その声が手元にないと、頭の中か無音のページに向かってシーンを回すことになり、稽古している内容と本番で演じる内容がずれていきます。
blablablaは各キャラクターに別々の声を割り当てます。事前に何かを録音する必要はありません。シーンをインポートして自分の役を選ぶと、アプリが他の役をそれぞれ違う声で読み上げながら、あなたの番を待ちます。
モードは全部で5つ。Listen、Read、Practice、Perform、そしてselftapeです。PracticeとPerformは音声認識でセリフを言い終えたタイミングを検知し、自動で次のセリフへ進みます。画面をタップしなくても、シーンは止まらず動き続けます。
LineLearnerを選ぶなら
- まだ暗記の段階で、セリフを叩き込みたいとき
- 全パートを自分の声で読んで録音するのが好きで、録音という行為そのものが自分のプロセスの一部になっているとき
- サブスクリプションのない、買い切りのアプリが欲しいとき
- キャラクターごとに違う声は必要ないとき
blablablaを選ぶなら
- すでに暗記済み、あるいは暗記しながら稽古を進めたいとき
- キャラクターごとに声を変えたいとき
- セリフを言い終えたらシーンが自動で先に進んでほしいとき
- 英語以外の言語で稽古したいとき (70以上の言語にわたる90種類以上のボイス)
- まずは無料で試してから決めたいとき
現場でよく見るパターン
僕の周りの役者を見ていると、ほとんどが複数のツールを使い分けています。暗記のドリルにはLineLearnerか、それに近いツール。シーンの稽古にはblablabla。同じ30分の準備時間を奪い合っているわけではなく、同じ夜の中の違う場面を、それぞれ受け持っているだけです。
どちらか一つに絞れと言われたら、僕は暗記ツールより稽古ツールを選びます。僕の場合、暗記はシーンを十分な回数だけ通した副産物として、後からついてくるものです。ただ、やり方は役者によって違います。
blablablaの無料プランなら、プレミアムボイスつきで2シーンをずっと使えます。声で稽古するこのやり方が自分に合うか気になっているなら、今手元にある台本の1シーンで試してみてください。
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